エアコンクリーニング　（家庭用・壁掛け）

通常の分解クリーニングは吹き出し口や送風ファン、熱交換器表面は綺麗になりますが、ドレンパン（結露水が溜まる水受けパーツ）と本体熱交換器が接している面や高圧洗浄機が当たらない裏側を綺麗にするのは難しいです。吹き出し口からカビが見えていない場合、効き目が改善すれば良い、吹き出し口から汚れが飛んでこなくなれば良い、大手で一般的に行われているクリーニングで十分だと思われる場合にはオプションは付けていただかなくても大丈夫です。

通常分解ではドレンパン（結露水の溜まっている部分）の裏が完全には綺麗にはなりません。外して洗浄することによって結露で溜まった水の雑菌の繁殖スピードが落ち、臭いが発生しずらくなります。

ドレンパンはメーカーによって外せない一体式のタイプもありますのでその場合には通常分解か壁掛けオーバーホールかの作業になります。

汚れが重度の場合、外さずに洗浄すると汚れが見えない裏側に飛散することがあり、表面上綺麗になっても臭いが再発しやすいです。ファンを外して洗浄することで汚れの飛散を防ぎ、ファンで隠れた裏側まで綺麗にすることが出来ます。

メーカーによってはファンのみでは外れないタイプもあります。その場合には壁掛けオーバーホール（完全分解）での作業になります。

高機能なエアコンになるほど分解・組み立てに時間がかかります。特に三菱霧ヶ峰FZシリーズやノクリアエックスのシリーズは特に難しく通常のエアコンに比べて3倍近い作業時間がかかります。分解しないで洗浄する安価なクリーニングも増えていますが機械部分に水が入りトラブルが多発していますのでご注意ください。

熱交換以外のパーツを全分解することによってオーバーホールに近いレベルで綺麗に仕上げることが出来ます。背抜きや完全分解という呼び方もあります。
特に熱交換器の厚みがある富士通製ノクリアエックスやダイキン製のうるさら7は壁掛けオーバーホールでの作業がおすすめです。