パナソニック製エアコンのドレンパンを下にずらし、右の銅管まわりの水の動きを確認しているところ
ドレンパンを下にずらして、水の動きを確認しているところ(パナソニック製)。

エアコンクリーニングのあとに、ふだんは漏れない場所から水が出てくることがあります。この水漏れは、熱交換器の「ブリッジ現象」が原因だと説明されることがあります。

熱交換器の表面の、水になじみやすい性質(親水性)が洗浄で弱くなり、結露の水がドレンパンへ流れずに漏れる、という説明です。当店の見解は違います。熱交換器のブリッジ現象ではなく、洗浄で濡れた場所に新しい水の道ができること(伝い水)が原因だと考えています。

防虫弁の詰まり、本体のひび割れ、ガス不足、断熱の問題、水路の詰まりに続いて、この記事では、クリーニングのあとに水が漏れる仕組みについての当店の見解と、改善・対策の方法を、埼玉県草加市を拠点にエアコンクリーニングを行っているアースクリーンがまとめました。

当店の見解:濡れた所に新しい水の道ができる「伝い水」です

エアコンを洗浄すると、ふだんは水がつかない場所が濡れます。

水には、濡れた面に引っ張られる性質があります。乾いていれば水が誘導されない場所でも、濡れていると水が引っ張られ、本来の水路ではない場所に、新しい水の道ができます。その道を伝って水が流れ、ふだんとは違う場所から漏れてしまいます。濡れた面を伝って水が流れるので、伝い水とも呼ばれます。

パナソニック製で多いのは、吹き出し口の右の横から染み出す例です

パナソニック製のエアコンでは、右の銅管でできた結露の水を、前面のドレンパンへ誘導する水路の出口があります。

この出口の底面が濡れていると、本来は誘導されない部分に水が引っ張られます。水はドレンパンに落ちずに、吹き出し口の右の横から染み出してきます。

乾いているとき 結露の水 前面の ドレンパンに 誘導する水路 前面のドレンパン ドレンパンに落ちる 濡れているとき 結露の水 底面が 濡れている ドレンパンの 外にもれる 前面のドレンパン 底面を伝って引っ張られ、 吹き出し口の右横から染み出す
イメージ図:前面のドレンパンへ水を誘導する水路と、水の流れ。

実際の水の動きを、ショート動画にまとめました。水が漏れている状態から、ドレンパンを下にずらして水の動きを確認し、ブチルテープで対策するまでです。

動画:パナソニック製エアコンの吹き出し口の右横の水漏れ、原因と対策(タップで再生)▶ 動画を再生する(YouTubeショート)
動画:パナソニック製エアコンの、吹き出し口の右横の水漏れと対策(YouTubeショート・約40秒)

クリーニングをしていなくても起こりますエアコンの傾きや、水路の出口の底面の汚れなどによって、洗浄しなくても起こる場合があります。

暖房運転で乾かすと、改善することも多いです

この水漏れは、暖房運転で乾かしたり、ドレンパンを外して底面をふいたりすることで、改善することも多いです。

数は少ないですが、パナソニック以外のエアコンでも、本来は濡れない場所が濡れることで水が引っ張られ、水漏れにつながる事例があります。こちらも、暖房運転で改善することが多いです。

クリーニングのあとに、できることエアコンクリーニングのあとは、暖房運転で1時間ほど回していただくと安心です。

底面に水を誘導させない対策:当店はブチルテープを使います

対策は、水が底面に誘導されないようにすることです。

メーカーの対策品として、パナソニックから特殊具というパーツも販売されています。ただ、取り付けにはカバーやドレンパンを外す必要があるため、お客様ご自身で付けるのは難易度が高いです。

当店では、ブチルテープを使って、底面に引っ張られる水を防いでいます。

ブチルテープを貼って、底面に水が引っ張られるのを防いでいるところ
ブチルテープを貼ったところ(ドレンパンは下にずらしたまま)
ブチルテープを付けて、ドレンパンを元に戻したパナソニック製エアコン
ブチルテープを付けて、ドレンパンを戻した状態

熱交換器のブリッジ現象ではありません

クリーニングのあとの水漏れは、熱交換器の親水性が洗浄で弱くなって起きる「ブリッジ現象」だと説明されることがあります。

当店では、熱交換器の親水・撥水は関係ないと考えています。原因は、水路の出口の底面が濡れたことで、新しい水の道ができることです。乾いていれば水が誘導されない所に、濡れていることで水が引っ張られます。

クリーニングのあとの、ほかの水漏れ汚れでふさがっていたひび割れから、クリーニングで汚れが取れて水が漏れることもあります。くわしくは本体のひび割れ(クラック)の記事をご覧ください。

クリーニング後の水漏れのほかにも、原因はあります

エアコンの水漏れは、次のような原因でも起きます。

8つの原因を一覧にしたエアコンの水漏れの原因まとめもあります。

よくあるご質問

クリーニングのあとに、ふだんと違う場所から水が漏れるのはなぜですか?

洗浄で、ふだんは水がつかない場所が濡れると、そこに水が引っ張られて、本来の水路ではない場所に新しい水の道ができることがあります。濡れた面を伝って水が流れる、伝い水です。

パナソニック製では、どこから漏れますか?

右の銅管の結露の水を前面のドレンパンへ誘導する水路の出口の底面が濡れていると、水がドレンパンに落ちずに、吹き出し口の右の横から染み出してきます。

パナソニック以外のエアコンでも起こりますか?

数は少ないですが、パナソニック以外のエアコンでも、本来は濡れない場所が濡れることで水が引っ張られ、水漏れにつながる事例があります。こちらも、暖房運転で改善することが多いです。

クリーニングをしていなくても起こりますか?

起こる場合があります。エアコンの傾きや、水路の出口の底面の汚れなどによって、洗浄しなくても起こることがあります。

吹き出し口の右の横から漏れたら、どうしますか?

暖房運転で乾かしたり、ドレンパンを外して底面をふいたりすることで、改善することも多いです。対策は、水が底面に誘導されないようにすることで、当店では、ブチルテープを使って、底面に引っ張られる水を防いでいます。

クリーニングのあとに、自分でできることはありますか?

エアコンクリーニングのあとは、暖房運転で1時間ほど回していただくと安心です。

クリーニング後の水漏れは、熱交換器のブリッジ現象ですか?

熱交換器の親水性が洗浄で弱くなって起きる「ブリッジ現象」だと説明されることがありますが、当店の見解は違います。熱交換器の親水・撥水は関係なく、水路の出口の底面が濡れたことで、新しい水の道ができることが原因だと考えています。

アースクリーンは2012年設立。埼玉県草加市を拠点に、埼玉・東京23区でエアコンクリーニングを行っています。エアコンクリーニングは年間500台以上、累計10,000台以上。スタッフは全員、経験10年以上です。Googleの口コミは★5.0(56件・2026年9月26日時点)をいただいています。当店については店舗概要を、壁掛けエアコンのクリーニング料金は壁掛けエアコンクリーニングのページをご覧ください。

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